【司法書士のお仕事3】お家の名義変更と住宅ローンのお手続き編

今回は、
マイホーム購入時の家の名義変更と、
住宅ローンについてのお話です!
近々マイホーム購入をお考えの方は、
是非ご覧くださいませ。
司法書士は”不動産登記”という
法律手続きを行います。
全ての不動産には”登記簿”という、
権利情報を表した情報が割当てられ
登記簿を見れば、その不動産の持ち主や、
その不動産に設定されている権利などが、
一目でわかるようになっております。
不動産は高額の財産であるため、
権利状態を公示することにより、
不動産取引におけるトラブルを回避する為の制度です。
高額な不動産の取引を行なうときに、
事前にその物件の所有者や、
担保の状態を把握しておかなければ、
安全な取引ができなくなるからです。
この不動産登記手続きを本人に代わって行なうのが、
司法書士の業務の1つです。
マイホーム購入時に司法書士が行なう登記業務は、
次の2つです。
- 住宅ローン借入れによる、抵当権設定登記
- 不動産の売買による、所有権の名義変更の登記
住宅ローン借入れによる、抵当権の設定
金融機関から住宅ローンを借りた場合、
必ず購入する住宅を”担保”に取られます。
担保とは、
お金を借りた人が貸金を返せなくなった場合、
家などの別の財産を保証として差し出すことです。
金融機関は住宅購入のお金を貸すかわりに、
購入する住宅を保証をして担保にとるのです。
具体的には”抵当権”という権利を設定されます。
”抵当権”とは、
あなたにマンション購入のお金を借しますが、
万が一お金を返す事ができなくなった場合には、
あなたのマンションを強制的に競売にかけて、
売却しその代金で貸金を回収できますよ。
という権利です。
この抵当権も”登記簿”で公示されますので、
司法書士が抵当権設定の手続きを行なうのです。
余談ですが、
住宅ローンの返済が不可能になった場合、
その返済方法としては、上記の競売の他に、
”任意売却”という方法があります。
”任意売却”とは、マンションが競売にかけられる前に、
自ら(不動産業者に依頼して)、家を売却して、
その代金で借金を返済するというものです。
任意売却のほうが競売に比べ、
売買代金が高くなる傾向があります。
不動産の売買による、所有権の名義変更の登記
所有権とは物を自由に処分・使用して良い。
という権利です。
つまり”自分の持ち物である”という権利です。
もしあなたが、
スーパーの駐車場に止まってある他人の車を、
勝手に乗ったあと友人に売り払った場合、
あなたは刑事訴訟の対象となります。
他人の所有権を侵害したからです。
不動産の売買による所有権の名義変更については、
次の2つがあります。
- 土地の所有権移転登記
- 建物の所有権保存(移転)登記
土地の所有権移転登記
不動産会社から土地を買った場合、
土地の持主が不動産会社から、
買主へ変わります。
これを法律用語で
”所有権が移転する”といいます。
不動産の所有権が移転した場合も、
登記手続きを経る必要があります。
不動産の持主が変わった場合、
これを公示しておかないと、
トラブルになる可能性があるからです。
建物の所有権保存(移転)登記
建物に関しても土地と同様に、
権利の名義書き換えを行ないます。
ただし新築の建物の場合は、
”所有権保存登記”という手続きを行ないます。
全く所有者がいない状態の不動産に、
持主を公示する登記です。
決済について
決済とは、
マイホームの売買契約を終え、
銀行からの住宅ローンの借り入れの契約も終わった後、
売買代金の支払とマイホームの引き渡しを行なう
日のことです。
決済の日に、
あなたは銀行からお金を借り、
代金を不動産業者に支払うことにより、
マンションはあなたのものになります。
この決済の立ち会いを行なうのが司法書士です。
司法書士は、
売買、抵当権設定に関する全ての書類をチェックし、
法的にマンションの権利があなたに移転し、
銀行の抵当権も設定できる状況であるかを確認します。
間違いなく権利を移せる状況と判断すれば、
住宅ローンのお金を出してもらうことを、
銀行に依頼します。
銀行があなたにお金を貸す。
あなたは不動産屋さんにお金を支払う。
お金を受け取った不動産屋さんはマンションのカギをあなたに渡す。
ということになります。
その後、司法書士は上記の書類を法務局に提出し、
マンションの名義を書き換える手続き(登記)を行い、
完了です。
まとめ
司法書士が権利を守る仕事。
皆様に安心をお届けする仕事。
ということがご理解いただけたでしょうか。
司法書士は職業上、
不動産業者さんや、金融機関さんとの
関わりが強いです。
当事務所では、皆様に応じた、
優良不動産業者さんや、金利の低い金融機関さんの
ご紹介の窓口も行なっておりますので、
気軽にお声かけくださいね★
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