起業をお考えの方、必見!あなたに合った会社の作り方★

いま、起業する方が増えている。
と思っていたが、
私の周りでは多いだけの話で、
統計によると起業希望者・起業者ともに年々減少傾向にあるようだ。
個人的には、各世代の方にどんどん起業していただき、
日本経済を盛り上げていっていただきたいと思うので、
少し残念である。。。。
今は起業しやすい時代だと思う。
資本金も1円で株式会社を立ち上げることもできるし、
比較的、金融機関も創業融資にお金を貸してくれやすい。
加えて、クラウドファウンディングのような新しい資金調達方法もある。
さらには、創業につき様々な補助金や、助成金の制度もある。(ただし、助成金目当ての起業は失敗のもと!)
起業といっても、
シリコンバレーに進出して、
年商100億円の会社の会社に成長させて、
バイアウトした金で鳥取砂丘にピラミッドを建設してやる!
という壮大な野望を持った起業だけでなく、
小規模な会社を作り、
従業員も少なめで、
自分のライフスタイルにあわせて、
無理なく運営していくという起業もある。
また、会社といっても株式会社だけではなく、
幾つかの種類の法人がある。
今回は、法人の種類をもとに、
起業するにあたって、
どのような種類の会社があるかご紹介し、
企業を考える方のお役に立てればと思う★
1、株式会社
一番メジャーな種類の会社。
株式会社とは、
株主が資本金を出資し、
出資額に応じて株式を取得する。
株主は、株式総会を開催し、
取締役を専任する。
この取締役の中から代表取締役を専任し、
代表取締役が会社の経営を行う。
会社経営で出た利益を、
株式の数に応じて株主に配当する。
こうやって株主は自分が出資したお金を回収、増加させていく。
以上が株式会社の仕組みである。
株式会社の持ち主は”株主”であり、
代表取締役は会社の運営をする役割に過ぎない。
よって、
読者が起業したい場合、
株主兼代表取締役になる必要がある。
株主でないと、いつ解任されるかもわからないし、
代表取締役でないと、ただの投資だから。
である。
株式会社で起業するメリットは、
なんといっても知名度・信頼度の高さである。
この知名度・信頼度は、
取引先獲得や銀行からの融資にも大きく関わってくるので、
ある程度の規模のビジネスをしたい方には、
やはり、株式会社をおすすめする。
ちなみに、
有限会社という種類の会社は現在は設立できない。
平成18年の会社法改正に伴い、
有限会社という制度が廃止されている。
代わりに株式会社が小さい規模で組織出来るようになっている。
2、合同会社
あまり聞き慣れない会社かもしれないが、
近年、設立件数が増えてきている種類の会社である。
実際、当事務所でも合同会社設立に関するお問い合わせが増えてきている
合同会社は社員自らが出資し、
代表社員が経営を行う。
なので、代表取締役という肩書きは使えず、
代表社員という肩書きを用いることになる。
イマイチ知名度の低い合同会社であるが、
合同会社企業のメリットは、
なんといっても設立が簡単なことである。
合同会社には、
株式会社設立には必要な、
公証人による定款認証の手続き(費用5万円程度)が必要ない。
また、登記にかかる税金も株式会社より9万円安く、
非常に低コストで設立が可能である。
特定の業種で認可が必要な要件として法人格が必要な場合や、
税金対策や事業承継に向けて、
てっとり早く法人格がほしいとお考えの方にはオススメである。
また、合同会社で設立しても、
後で株式会社に組織変更することも可能であるので、
一旦、手軽に合同会社を設立して、
軌道に乗れば株式会社に組織変更することもできる。
ちなみに、
合同会社は持分会社という種類の会社の一つであり、
持分会社には合同会社以外に、
”合名会社””合資会社”とういう種類の会社がある。
上記会社には”無限責任社員”という種類の社員が存在する。
この”無限責任社員”とは、
会社の負債を社員個人が無限に負担するということである。
株式会社や合同会社は、
自分が出資した分までの責任しか負う事はない。
つまり、100万出資して作った会社が破産しても、
自分は出資金100万円が返ってこないだけで、
会社の負債まで支払う責任は無い。
しかし”無限責任社員”は違う。
会社の負債を社員個人が弁済する責任を負う。
つまり、会社が5億円の負債をかかえている場合、
社員個人が5億円を弁済する義務を負う。。。
スリルを味わいたい起業家にはいいかもしれない笑汗
因みに司法書士法人や弁護士法人等の、
”士”業の法人の社員も”無限責任”であり、
私たちもスリルに溢れた毎日を過ごしている。
3、一般社団法人
こちらも最近良くお問い合わせいただく種類の法人である。
但し、会社では無い。
一般社団法人とは”営利を目的としない”法人である。
”営利を目的としない”といっても、
お金儲けが禁止されているわけではなく、
利益を分配してはいけない。
つまり、社員が株主のように利益の分配を受けれない。
ということである。
しかし、収益活動・給料を支払うことは当然に認められている。
簡単にゆうと、
株式会社はお金儲けを目的としているが、
一般社団法人は公益・社会性のある事業を目的としている。
例えば、
文化・芸術の振興に関する事業や、
スポーツによる健康促進に関する事業である。
その目的を達成するためには、
イベント等を開き、お金儲けしてもOK、余裕。
筆者の知人は最近、
町おこしを事業目的とした一般社団法人を立ち上げている。
このように一般社団法人の特徴は、
事業に社会性があること、そのため信頼度も高い。
また設立にかかる税金も安いので、
最近注目されている法人である。
社会起業家に成りたい人にはオススメの法人である。
4、まとめ
以上、
幾つかの種類の会社・法人をご紹介した。
それぞれ特徴のある会社・法人であるので、
企業をお考えの方は、
ご自身の目的・プランにあったものをチョイスしていただきたい。
どんな規模であれ、
企業して自由に生きる。
というライフスタイルも素敵なものかもしれない。